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治療について


むち打ちと言えば、車で追突事故を起こしたときに、首が前後に激しいダメージを負い、その後、痛みが出てくるというようなイメージをお持ちの方が多いかと思います。

しかし、このむち打ちという病名は、実は正式名称ではありません。そのため、むち打ちという病名は診断名として扱われることはほぼありません。このむち打ちという病名は俗称で、診断時にはおいては、外傷性頚部症候群、頚部捻挫という診断名が用いられることがほとんどです。

先にも述べた通り、このむち打ちは自動車事故などによる首周り、あるいはその周辺の打ち身・捻挫・骨折・頭部外傷などを指します。

自動車事故以外では、労働による事故やスポーツなどが原因となって発生することもありますし、近年増えてきている、整体やカイロプラクティックなどによる、不適切な施術によって発生するケースも散見されます。

多くのケースでは、事故にあった当日にはむち打ちの症状が出ず、その後、しばらくしてから、痛みなどの様々な症状が出現することが多いのが特徴です。

むち打ちにおいては、レントゲンなどで異常が確認されないケースにおいては、首周り、腰部について、牽引機器を用いての物理療法が行われる場合が多いのですが、症状が改善したという例は、残念ながら皆無となっているのが現状です。

首・肩のこりや不定愁訴に対しては、「鍼灸」が著効を示すことが認められています。これは、健康保険が認められている6つの疾病のうちの一つです。

また、これらの症状は、多くの場合において、軽傷であっても完全に治癒することは難しいものとされています。そのため、多くのケースにおいて、長期にわたって整形外科や接骨院などに通う必要であるという点も問題点の一つであると言えるでしょう。

症状においても、多くの場合が後遺症となるのですが、その多くが医学的に認められていないのが現状となってしまっていて、健康保険の適用をめぐっても争点となりやすくなっています。

むち打ち症