頚椎ヘルニアを患っている人は、ストレートネックになりやすい傾向にあります。これは、頚椎の生理的前湾角度が30度以下の首の状態のことです。首が真っ直ぐに歪んだ状態のことを指す言葉なので、病名ではありません。
正常な人の角度は30度~40度なのですが、この状態に陥った人はほとんど角度がついていない状態です。では、この症状の何が悪いのか。人間の体は本来S字カーブを描きます。このS字カーブが様々な身体機能を保っています。
このS字カーブが保たれていないと、肩こり、頭痛、首こりなどの症状に悩まされていきます。そして、次第に吐き気や腕・手の痺れ、めまい等に繋がってきます。症状の酷い方は、自律神経失調症になってしまう場合もあります。これらの症状は決して小さなことではありません。
常に吐き気や腕・手の痺れ、めまいを感じながら生活することは肉体的にも精神的にも辛いことです。一番の原因としては、猫背が挙げられます。猫背の姿勢で居続けると正常な頚椎のカーブが崩れてしまいます。
猫背は頚椎ヘルニアも引き起こす要因の一つです。日頃から良い姿勢を心掛けましょう。他の原因としては、1日8時間以上のデスクワーク、スポーツによる衝撃、交通事故による損傷などが挙げられます。
この症状は五十肩などの病気と似ている部分が多々あります。その為、自分で判断するのではなく、まずは病院に行き、MRIなどの画像診断をしてもらった上で、然るべき治療を受けましょう。
いずれにせよ、これは姿勢に気を遣っていれば十分に防げるものです。頚椎への負担の為にも、今からでも背筋を張り、正しい姿勢を心掛けてみてください。