知覚障害について

頚椎ヘルニアになると、様々な障害が起こります。例えば、知覚低下が起こると、日常生活にも大きく影響します。表在知覚とは、触覚や温覚、冷覚、また痛みを感じる痛覚などがあり、これらが上手く脳に伝わらなくなった状態を、鈍麻とも言います。
病院ではこの症状を診るために、主に触覚検査や痛覚検査が行われます。簡単に筆先を押し付けてみたり、刺激してみたりして、それらを感じなければ、頚椎ヘルニアによって、何らかの障害が起こっていると判断されます。
また、知覚過敏が起こる場合もあります。刺激に対して必要以上に感じることですが、物を触っているだけでも痛みを感じたり、ちょっとした刺激でも骨が痛むような感じを受けるなど、神経が損傷した場合の回復期にも多く見られる症状です。
刺激が少ない場合、あるいは何の刺激も起こっていないのに痒みやビリビリといった刺激、熱感などを感じるのが異常知覚です。この場合は、単独で痛みを感じる場合もあれば、痛みやかゆみが重なってしまう場合もあります。
筋肉が弱まってきたり、脱力感が強くなると運動神経の障害が起こっていると考えられます。また、しびれにもたくさんの種類がありますので、病院できちんと検査を受けて、治療が必要なものかどうかを適切に判断することが大切です。
神経の感覚が鈍るということは、仕事にも家事にも差し支えます。また怪我をする元にもなりますので、出来るだけ早期に解決することが必要に成ってきます。
この痛みだけであれば、我慢すれば問題はありませんが、その他の障害があるとやはりやっかいです。
また、頚椎ヘルニアにはリハビリを多用することも大切です。しびれなどがある場合は他の部位を鍛えることで、患部から全身にリハビリ効果をもたらすようにするのが有効です。
また、頚椎ヘルニアの治療は長期間に及びますので、途中で嫌になったりしないように、病気のことをよく知ることが大切です。そのためには、主治医とのコミュニケーションを出来るだけ円滑に進めることが大切になってきます。