インナーマッスル

頚椎ヘルニアは神経を圧迫する症状ですので、治療は長期間に及びます。また、色々な条件で痛みが起こりますので、痛みを完全に解消することはなかなかできません。
ですが、頚椎ヘルニアの症状を改善させる方法があります。それは、首周りの筋肉を鍛えることです。筋肉は骨を固定する力を持っています。ヘルニアは上下の骨の圧力が高まることで発症する病気ですので、筋肉を鍛え、骨に負担がかからないよう固定することが大事です。
また表面の筋肉だけではなく深層筋、つまりインナーマッスルを鍛えることもとても大切です。表側の層だけを鍛えても、外側で力を発揮するためには充分ですが、やはり骨を支えるための力としては不十分と言えます。
このインナーマッスルを鍛える方法として、壁に背中から寄りかかった状態で、頭で上肢を押すようなエクササイズが効果があります。インナーマッスルは少しの力でも鍛えられる筋肉です。
また、ストレッチなどもとても高い効果を発揮します。ストレッチはインナーマッスルを鍛えるというよりは、硬くなった筋肉をしっかりと緩める役目を果たし、トレーニング前にとても重要役割を果たしてくれます。
首のストレッチの仕方はたくさんありますが、下手に自己流で行うと痛めてしまうこともありますので、スポーツトレーナや専門医にどのような方法が適切かしっかりとアドバイスを受けてから、行うようにしてください。
また、頚椎ヘルニアには枕の調整もとても大切です。高すぎる枕を使用して1晩寝てしまうと、どうしても筋肉が固まりやすく、寝返りなどを打った際に、傷めてしまうことが良くあります。
もし、朝起きる度に、頻繁に首の寝違いを起こすようでしたら、それは枕が合っていない可能性が高いので、頭が水平になるようなタイプのものに変更することをお薦め致します。
また、頭が沈み込んでいくような枕も使用しないほうがよいです。大方5センチから10センチ程度の幅で、自分に合ったサイズを選ぶためには、タオル等で高さを調整して、把握していくのがよいと思います。
頚椎ヘルニアはとても敏感な病気です。ほんの些細なことでも症状が悪化してしまうこともよくもあります。ですので、治療やトレーニングを行うときは慎重に行うようにしてください。