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交通事故について



頚椎ヘルニアの主な原因は加齢に伴うものが主です。従って、発症者の割合は40代以降の方が多い傾向にあります。しかし、若い人は発症することはないのかというとそんなことはありません。交通事故によって椎間板が損傷してしまい、発症してしまう人もいるからです。

10代・20代の方がこのような状況になってしまう一番の原因は、交通事故によるものが非常に多いです。車で遭ってしまう方もいれば、バイクで遭遇してしまう方もいるでしょう。

また、海での事故で発症してしまう方は非常に多いです。海でどうして? と思う方も多くいるかもしれませんが、通常の遊泳によるものではなく、水上バイクによるものです。ジェットスキーとも呼ばれています。

ジェットスキーは速いもので、最高時速80㎞~100㎞近いスピードが出るものがあります。海での時速80㎞~100㎞というのは陸上での倍の衝撃が加わります。

つまり、ジェットスキーで時速80㎞で事故を起こした場合、陸上では160㎞相当に匹敵する衝撃を乗っている人は受けることになります。また、海ではヘルメットが義務付けられていませんので、高速で転倒した場合、首の骨を折ってしまうことが多くあります。

若い人によるジェットスキーの死亡事故は年間で相当数あり、実は陸上よりも死亡件数は多かったりすることもあるのです。初めて聞く方は意外な事実を知ったかもしれません。

少しお話がずれてしまいましたので戻りますが、原因は主に2つあり、今、お話をした外傷性所見と、年齢変性の二つに分けられます。

椎間板が突出するほどの外力を受けている・MRI上、ヘルニアを示す箇所が1か所、または2か所ある・他の部所に椎間板の変性、突出などが見られない・受傷後、比較的早期にヘルニアの部位に合致した神経学的な症候を示している。

この4つを満たしていれば外傷性所見、すなわち交通事故によるものだと判断されます。このような状況で頚椎ヘルニアになってしまい、治療費や慰謝料を請求するときにそのヘルニアが元々あったものでは無いという点が重要になってきます。

外傷性で、交通事故により頚椎ヘルニアになったと証明するには上記4点のうち少なくとも2点は満たしている必要があります。まだ若い人が頚椎ヘルニアになってしまった場合は、早く回復できる可能性がありますが、年配の方が頚椎ヘルニアになってしまった場合は治るまでに時間がかかってしまいます。

頚椎ヘルニアは完治までに数か月かかってしまい、痛みや麻痺など苦しいものです。発展してしまうと不眠や排尿障害も引き起こします。このようなことにならない為にも、怪我や金銭問題にならない為にも、色々な意味で外傷性所見には気を付けましょう。

頚椎ヘルニア