狭窄症について
ここでは、頚椎狭窄症がどのような病気であるか、詳しくご説明していきたいと思います。どのようにしてこの病気が引き起こされるかというと、狭窄という文字からも分かるように、ある部分が狭くすぼまってしまうことで発生します。
この時、狭くすぼまってしまう部分が首に存在することから、頚椎狭窄症と呼ばれているのです。具体的に脊椎のどの部位かというと、「脊柱管」と呼ばれる部位で発生します。
この脊柱管は、脊髄中枢神経の通り道です。因みに、痛みや痺れなどを伴わない場合でも、この状態になっていること自体が脊柱管狭窄と呼ばれます。脊柱管狭窄とは主に腰の病気ですが、50代~80代にかけて多く発生します。
この病気の原因としては、長時間同じ姿勢だったり、同じ動作などを繰り返すことによって、かかる負荷が積み重なって発生すると考えられています。学校の授業や事務仕事、長時間の車の運転など、椅子に座りっぱなしの状態は腰に良くないことは想像出来るかと思います。
頚椎狭窄症の症状は、大きく2つに分けられています。1つは背筋を伸ばしたときに起きる神経痛。もう1つは間欠跛行と言われる歩行障害です。これらの症状が発生すると、身体を真っすぐ伸ばしていられない、歩くのが辛いというような、日常生活にも大きな影響が出てしまうのです。
ここまで、頚椎狭窄症について、大まかにご説明してきましたが、ご理解頂けましたでしょうか。この病気がなんとなく恐ろしいと、イメージを持たれている方がいるかと思いますが、実は決して治療が難しい病気ではありません。
簡単に言えば、狭くすぼまってしまった脊柱管を広げて、圧迫を緩和してあげればいいのです。専門の病院で診断を受け、適切な治療を受ければ十分に改善することが可能な病気です。
もし、首などに違和感を感じているのであれば、痛みやしびれが酷くならないうちに出来るだけ早く、専門機関などで治療を受けることをお薦め致します。