頭痛について

頚椎ヘルニアは椎間板の圧迫、損傷によって椎間板内部にある髄核という組織が外にはみ出してしまい、そこから痛みやしびれ、背中や胸のハリ、更には排尿障害や神経障害まで引き起こしてしまう怖い病気です。
頚椎は、体重の20分の1の重さはあると言われている、頭を常に支えていています。また、7つの骨が椎間板を挟んで連なっており、非常にデリケートな部分です。初めのうちは、肩や首の違和感・痛みから始まります。頭に近い場所にあるので次第に頭にも症状は現れていきます。
まず、頭痛が酷くなります。個人差がありますが、チクチクと刺すような痛みや、締め付けられる感覚、中には髪の毛に触っただけで痛むという人もいるようです。生理中や風邪を引いているとき、下を向いている時などに痛みは強くなります。後頭部や頭の側面まで痛みは及びます。
その他には、耳鳴りや眩暈、ふらつきや吐き気、こめかみに痛などもあります。舌・唇、顔面には痺れが現れます。更には目の充血に目のしょぼしょぼ感なども出てきます。
このような症状から、不眠や集中力の低下、イライラ、生あくび、眠気、動悸などに発展します。頚椎ヘルニアと聞くと肩や首回りの症状をイメージしがちですが、頭痛など頭や顔に出る症状も侮れません。
改善のためにはまず、頚椎周りの筋力を強化することが大事になってきます。先程も少しお話しましたが、首は体重の20分の1の重さはあると言われており、人によって様々ですが、5キロ~7キロ程度になると言われています。
この首の重さを起きている時は常に頚椎が支えていることになります。しかし、頚椎周りの筋力がしっかりとしていれば、負担は軽くて済みますが、筋力がないとこの負担を頚椎そのものが受け続けてしまいます。
そうしますと、長年の負担の積み重ねが負担となり、発症してしまうケースも多くあるのです。ですので、頚椎ヘルニアを改善するには、首周りの筋力強化が必須になってくるのです。
もし、痛みがある程度落ち着いているのであれば、運動療法を取り入れた首周りの強化トレーニングを実践されることがお薦めです。
また、日常生活で出来る対処法としては、机やモニターなどの高さを変えるなどして、職場環境の工夫に取り組むようにします。長時間の前屈姿勢は避けて、クッションや枕などにも自分に合ったものにこだわるようにします。
このように、生活環境にちょっとした工夫を加えるだけでも効果はみられてきますので、ぜひ、実践されてみてください。頭痛はとても辛いものです。しかし、諦めてはいけません。日頃の生活の工夫と通院で必ず改善していきますので、最後まで諦めないことが大切です。