TOP > 治療方法 > レーザー治療

レーザー治療




頚椎ヘルニアに苦しんでいる方の中には、手術を薦められている方も多いかと思います。しかし、いざ手術となるとやはり怖いものです。恐怖と不安で胸が一杯になってしまうのではないでしょうか。

そんな方にはレーザー療法も1つの選択肢としてあります。この方法は今から15年程前にアメリカから入ってきた方法で、多汗症などの治療にもよく使われますが、現在では日本にだいぶ浸透されるようになりました。

この方法はレーザーを照射することによって、頚椎の椎間板から突出したヘルニアを引っ込ませ、圧迫されている神経根を解除するというものです。神経根の圧迫が解除されるということは、痛みや痺れの元がなくなるということです。この方法は通称、PLDD法と呼ばれています。

この方法では切開の必要もないため、切開手術と保存療法の中間の位置にあるという捉え方が世間一般ではされているようです。

切開をしないため、輸血の必要もなく、傷口も残らないので、感染症の危険性もありません。手術に使うのは細い針だけになりますが、それなりの技術が必要になってきます。

現在では、整形外科やペインクリニックなどで受けることが可能ですが、場所によっては、この技術の差が大きく出てしまい、すぐに頚椎ヘルニアの症状が楽になる方もいれば、何回通っても、楽にならない場合もあるようです。

ですので、どこで受けるかは慎重に選ぶことが大事になってきます。色々と口コミの評判などを調べて病院を決定されることをお薦めしたいと思います。

また、この方法のメリットとして挙げられるのは、体の負担が極端に少ないということです。通常の頚椎ヘルニアの手術では全身麻酔をかけますので、肉体的負担がかかってきます。

全身麻酔となると、高齢者などの場合は、肉体的にかなり辛く負担がかかってきます。それに対してレーザー療法は、局所麻酔なので、負担は切開に比べてとても軽くて済むのです。

また、基本的に日帰りが可能なのもメリットの一つです。このレーザー療法の導入により、頚椎ヘルニアの手術の成功率も格段に上がっています。

頚椎は小さくデリケートな箇所である為、切開だとミスをする危険性もゼロではありません。しかし、頚椎ヘルニアの再発の危険性が高まるという点では切開手術と同じです。

また、通常の手術と同じで、レーザーを受けた約80%~90%の方は、半年以内に頚椎ヘルニアを再発してしまっているデーターがあります。やはり、手術で頚椎ヘルニアを改善させることは難しいようです。

何故、手術では頚椎ヘルニアを完治させることが出来ないのでしょうか。これは、腰痛の手術と同じで、一度、椎間板を破り飛び出した髄核は、神経根を圧迫し、激しい痛みや神経症状をもたらします。

この飛び出した髄核を一時的に取り除くことで、神経の圧迫が解除されますから、痛みやしびれは確かに取れます。しかし、髄核を取りだした椎間板は水分を失い、弾力性を失います。

弾力性を失うということは、頚椎と頚椎の間が狭くなってしまい、結果、神経根を圧迫することになり、痛みやしびれが再発するのです。また、一度、弾力性を失った椎間板は二度と元に戻ることはありません。

ですので、頚椎ヘルニアの手術にはこれだけのリスクがあることをしっかりと知っておいて頂きたいのです。頚椎ヘルニアを根本から改善する方法は、やはり、運動療法がベストになってくると思います。

頚椎ヘルニア